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【今更ながら完全ネタバレ注意】ローゼンメイデン tale 1 の考察

 ネタバレはしばらく自制する、なんて偉そうなことを言ってしまいましたが、もう我慢出来ません(汗)。折角今までご協力下さった皆様には誠に申し訳無いのですが、勝手ながら、連載再開第1話で気が付いたことを、ネタバレ全開で書いてみたいと思います。なお、続きを読まれる前に、第1話を読まれることを強くオススメしたいです…アマゾンで通販も可能ですので♪

 これはいわゆる「シュレーディンガーの猫」における「エヴェレットの多世界解釈」の一種なのだと思います。私なりに解説しようと何度か書いては消しを繰り返したのですが、どうしても長文になってしまうので諦めました(汗)。リンク先の Wikipedia に詳しくまとめられていましたので、詳しく知りたい方は是非ご一読下さい♪

 乱暴ながら結論を説明しますと、島田君はメールの送信者を過去の自分自身と思い込んでいるようですが、恐らくは勘違いであって、これはいわゆるパラレルワールド的な世界観なのです。つまり、ヒキコモリ中学生時代に人工精霊ホーリエの手紙に対して「まきます」を選んだ桜田君の世界と、「まきません」を選んだ島田君の世界とが、両方同時に存在するのです。

 ここまで言い切ってしまう理由は、原作連載中断直前の「Phase 43」において、予告らしき台詞が見つかったからです。
ラプラスの魔「箱の中の猫が生きているのか死んでいるのか…全ては開けてみてからのお楽しみ」(バーズ版単行本第8巻収録 Phase 43 より)
これは「シュレーディンガーの猫」のことを示しているものと考えて間違いないでしょう。ちなみに、ZOMBIE-LOANでも「シュレディンガーの猫」という言葉が登場しましたので、PEACH-PITさんたちはこの概念を気に入ってらっしゃるのではないでしょうか♪

 もう1つ、
ラプラスの魔「開けることで世界はまた新しく生まれ連続していく」(バーズ版単行本第8巻収録 Phase 43 より)
これは「エヴェレットの多世界解釈」に対応すると考えられます。当初はnのフィールドに限定された概念だと思っていたのですが(汗)。

 PEACH-PITさんたちが凄いのは、これが単なるパラレルワールドではないところです。大学2年生になった島田君の世界と、まだ中学2年生の桜田君の世界とを、nのフィールドがつなぐことによって、2人のを隔てる数年分の時間が超越されているのです。

 nのフィールドにおける時間の流れが、現実世界のそれとは異なることは、過去に確認されています。バーズ版単行本第4巻収録の「Phase 20」~「Phase 21」にかけて、薔薇屋敷に入ってから出るまで、翠星石と蒼星石とが闘い、結菱老人が過去の気持ちを思い出し、蒼星石が結菱老人の心の殻を破るために自らのローザミスティカを失い、それを水銀燈が横取りし、ジュン君がキレて、真紅の右腕が復活し、パワーアップしたはずの水銀燈が撃退され、動かなくなってしまった蒼星石の身体が鞄に納められる。これだけの時間が、
ジュン「現実の時間では10分も経ってなかった」(バーズ版単行本第4巻収録「Phase 21」より)
というのですから。

 というわけで、金糸雀と共に雪華綺晶に挑んだ桜田君が助けを求めているのは、島田君にとっても、今、この瞬間である、と考えて問題無いのです。桜田君は、みんなを助け出すために島田君の協力を必要とし、島田君は、残りのパーツを回収しにnのフィールドに行くために桜田君の協力を必要とするのしょう。2人の利害が一致することで、今後の物語は両者の視点が交互に入れ替わりながら進むものと期待しています…もっとも、私の予想は外れて欲しいのですがw

 あ、そうそう、桜田君がnのフィールドから電子メールを送信出来た理由ですが、バーズ版単行本第1巻収録「Phase 4」にはnのフィールド内に数多くのパソコンが登場しますから、どれか1つくらいネットに繋がっていてもおかしくは無いかと(汗)。それに、バーズ版単行本第7巻収録「Phase 38」ではピチカートもみっちゃんに向けて電子メールを送っていましたから♪

 さて、もう一つ、読者にとって嬉しい効果が生まれています。それは、バーズ時代からの古参ファンと、ヤンジャン以来の新しい読者とで、異なる楽しみ方が出来るということです♪ バーズ連載時代を知っている古参ファンは、最後のページで大いなるどんでん返しを味わえました。ヤンジャン版からの新しい読者は、「nのフィールド」、「雪華綺晶」、「金糸雀」、「桜田ジュン」などの意味を、島田君の視点で少しずつ知ることになるのでしょう。ヤンジャンでの連載再開が1ヶ月前に電撃的に告知されたり、「これまでのおさらい」的な情報が皆無だったりしたことに、正直、不安を感じずにはいれませんでしたが、さすがはPEACH-PITさんたち、ちゃ~んと全ての読者に配慮して下さっていたのですね♪

 このように、「まきます」を選んだ桜田君と、「まきません」を選んだ島田君とが、それぞれの世界で同時に存在するのだとしたら、真紅はどうなのでしょうか。桜田君の世界で雪華綺晶に捕らわれている真紅と、島田君の世界でパーツごとに毎週届けられる真紅とは、別の存在なのでしょうか? その場合は、島田君が完成させる真紅が桜田君の世界の真紅を救いに行ったり、総勢14体の薔薇乙女がアリスゲームをさらにややこしくしたり、などの妄想をせずにはいられませんww

 しかし私は、真紅は両方の世界で1人しか存在していない、と考えています。根拠は、島田君に毎週届けられたパーツの選択にあります。

 実は、「週刊少女のつくり方」から真っ先に連想したモノについて調べてみたのです。それは、DeAGOSTINI(デアゴスティーニ)社の「週刊ロボザック」です♪ これも、毎週届くパーツを読者が加工して組み上げることで、最終的には人型の二足歩行ロボットが出来上がる、という商品です。しかし、「週刊ロボザック」では、創刊号で左前腕部を組み立てるそうです。「週刊少女のつくり方」とは最初から順番が違いました…。

 では、何故「週刊少女のつくり方」では最初の段階で薔薇の薇、鞄、左右の大腿部、左足、左脛、左手、左前腕部、が届けられたのでしょうか? そして何故、こんな中途半端な段階で休刊に追い込まれてしまったのでしょうか? これらが単なるPEACH-PITさんたちの気まぐれや偶然ではなくて、何らかの意味や理由があるとすれば…こう考えたところで、ある共通点に気が付きました。

 まず、薔薇の薇は、普段、鞄の中にしまってあります。このことは、バーズ版単行本第1巻収録「Phase 2」にて、真紅のぜんまいが切れて深い眠りについた際、のりちゃんの助言でジュン君が探し出した時に描写されています。そして、真紅の鞄は、もちろんジュン君の部屋に置かれています。さらに、バーズ版「Rozen Maiden」における、真紅の最後の姿を確認して下さい。雪華綺晶の罠にかかり、最後の抵抗としてジュン君との「薔薇の誓い」を解いた真紅は、巨大な薔薇の花に足から胸のあたりまでを呑まれています。辛うじて、頭部と、右腕が外に出ている状態です。雪華綺晶は、その傍らで、真紅にジュン君を呼ぶよう説得(?)を続けています。この構図によると、島田君に届けられたパーツは全て、雪華綺晶の目に届かない場所にあるものばかりなのです!!

 逆に考えると、島田君が受け取っていないパーツは、頭部と、右腕と、右足と、胴体です。なお、原作版における真紅の胴体は一体型であって、胸部・腹部・腰部の分割はありません。このことは、バーズ版単行本第3巻収録の「Phase 17」で確認出来ます。つまり、胴体の一部だけを雪華綺晶の目を盗んで移動することも出来そうに無いのです。

 したがって、これ以上移動出来るパーツが無くなったから、「週刊少女のつくり方」は「第七ドールの妨害」によって休刊に追い込まれた、というわけです。…あ、右足を忘れていました(汗)。根拠はまだ無いのですが、真紅が巨大な薔薇の中に沈み続けるのは、右足を引っ張られているから、と強引に解釈させて下さい(大汗)。

 雪華綺晶に捕らわれた真紅を、パーツ単位で少しずつ移動して島田君の世界に逃がす…これが人工精霊ホーリエの作戦だったのでしょう。人工精霊たちには、恐らくはnのフィールドを介することによって、物体を消したり別の場所で出現させたりすることによって、結果的に移動する能力が備わっているようですので。「Phase 43」でスィドリームが蒼星石の帽子を翠星石に渡したときのように。しかし、雪華綺晶の監視の目をこれ以上欺けそうに無いので、「第七ドールの妨害」によって「休刊」を宣言した、と。

 以上、とりとめの無い考察となってしまいましたが、とりあえずここまでです。先程、日付が変わってしまったので、例によってコンビにまで深夜徘徊して来ます(汗)。えぇ、今週はローゼンメイデンの掲載は予定されていないのですが、新装版単行本第1巻の発売も明日に迫っていますし、何か情報があるかも知れませんから♪
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コメント

凄いです。よくここまで調べ上げた執念というかローゼンメイデンへの愛を感じます(笑)。
千道万里さんの創作宇宙はどこまで広がっているのでしょう。やはり凄い方です。
ご無沙汰しています^^考察すごいですね。
あたしここまで深く考えてませんでした…!

読んでて、あ~なるほど!ってうなってしまうところがたくさんありました。
何か、随分と量子力学的ですよね。
あの、島田少年(?)に送信されたメールのアドレスの考察が、約1行ほど抜けています・・・。 「どのアドレスだ」って、言ってましたっけ?



 あと、別件になるのですが・・・
 「水銀燈の今宵もアンニュ~イ Vol. 4」が、発売中止になっちゃった・・・・・・ (ネットで予約していたのですが、今日キャンセルの報告メールが来ていたんですよぉ~~・・・)
サラマンダーさん、
> 執念
ありがとうございますw 暇さえあればこんなことばかり考えていますww
> 創作宇宙
宇宙人の世界も、西洋魔術の世界も、東洋魔術の世界も、そして童話のような世界も♪ いくら勉強しても追い付けません(汗)。

櫻子さん、
こちらでは初めまして♪ & コメントありがとうございます♪
> 深く
私の勝手な解釈ですので、外れていたらゴメンナサイ~(汗)

Verdazuri-Hgさん、
> 量子力学的
ですよね~、しかも、古典力学の象徴とも言えるラプラスの魔がこの概念を口にするところが面白いですww
> アドレス
うっ…あれはさすがに読み取れませんでしたww
> 「水銀燈の今宵もアンニュ~イ vol. 4」
アマゾンによると、発売予定日が、4/27から6/4に延期されたみたいです…。
取り合えず、雪華綺晶の見せた幻では無く、
以前自分が言ったようにパラレルって事でいいんですね^ー^!?
ずいぶんと量子力学的な話になったな・・・RMも・・・

>総勢14体の薔薇乙女
もし出てこないのであれば、あればで理由が欲しいな^^!
多分、雪華綺晶の言ったイデア方面の話と関係あるぞぉ^^!

>創作宇宙
作家と言う者はそれぞれに宇宙を持っている物ですね^ー^♪
自分も頑張らないと^ー^♪
オーシャンさん、
> 量子力学的
ローゼンメイデンに関係ありそうな分野を調べてみると、プラトンのイデア論、キリスト教、パラケルススの錬金術、ローゼンクロイツの薔薇十字団、デカルトの心身二元論、ラプラスの決定論、ユングの分析心理学、という具合に、壮大な歴史を跨いでいるので、今後の展開では量子力学より新しい分野も取り入れられるかも知れませんね♪
> 理由
え~っと、ドールズが「観測者」であるとか…?(汗)

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