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槐の正体に関する仮説(2)

 「槐人形説」の更なる根拠をご紹介します。前回の「ビスクファイアの釜に入れた結晶体」は実は「温度管理の石」であることを教えて頂きましたので、この点は忘れて頂けますと助かりますww(後で修正しておきます、mumuさん貴重な情報をありがとうございました♪)
 なお、今回はどうしても原作単行本第7巻収録予定の内容までネタバレになってしまいましたので、申し訳ございませんが単行本派の方はご注意下さい…。

状況証拠その2:ローゼンがジュン君や槐と同時に存在出来ないということ
 人形師ローゼンが4体の薔薇乙女を復活させた後、眠ってしまった真紅をジュン君が起こした時、もうローゼンの姿はありませんでした。その直後の会話に、ちょっとしたヒントが隠れています。
真紅「お父様はおっしゃったわ、“(略)アリスゲームだけが、アリスになる方法じゃない、…」
ジュン君「…他に道はある”…僕にも聞こえたよ」
 さて、問題です。ジュン君は人形師ローゼンの言葉を、一体どこで聞いていたのでしょうか? ローゼンが真紅に話し掛けた様子からは、その声が優しく囁いているように見えます。少なくとも、水銀燈たちがその声で目覚めたとは思えません。ジュン君があの部屋の外に追い出されていたなら、とても聞こえるとは思えないのです。
 では、ジュン君はその時、あの部屋の中にいたのでしょうか? 人形師ローゼンの修復の腕前は、ジュン君としても是非見たかったことでしょう。しかしこれも考えられないのです。理由は、それなら「他に道はある…僕もそこで見ていたよ」と言ったと思われるからです。
 苦しい解釈をするなら、ジュン君は、人形師ローゼンの声が聞こえるほど近くにいながら、目隠しをされていた事になります。これってどんな状態なのでしょうか?? …実は、これこそが答、つまり、ジュン君は半睡半覚状態だったと考えられるのです。
 結論から申し上げますと、人形師ローゼンが水銀燈、金糸雀、翠星石、真紅を直している間、ジュン君はその体を人形師ローゼンに乗っ取られていたのです。人形師ローゼンは、nのフィールドの中においても、すでに肉体を失っており、一般的に考えられている(?)現実世界の幽霊と同じく、物質に触れるためには、物理的な体、つまりジュン君に「憑依」する必要があった、と思われるのです。
 この仮説には確固たる証拠は無いのですが、以下の状況証拠を合わせて考えれば、少なくとも辻褄は合います。

・原作Phase 32において、雪華綺晶は、人形師ローゼンが残した言葉として、「第七ドールは幻の中にしか存在し得ない、何故なら私もまた幻……」と言っています。ここで「幻」という言葉の解釈が難しいのですが、恐らくは「幻」=「nのフィールド」=「精神世界」ではないかと思われます。すなわち、人形師ローゼン「幻となった」=「死亡したなどの理由で肉体を失い魂だけの存在となった」、したがって雪華綺晶は実体を持たない、という理論が展開されているのです。

・人形師ローゼンは、6人の愛娘が偽のアリスゲームで次々と倒れていく間、全く何もしませんでした。しかし、その後4体のドールを直している姿からは、娘たちを深く愛している様子がうかがえます。つまり、これは、肉体を持たないために何も「出来なかった」と解釈した方が自然です。

・人形師ローゼンがとうとう姿を現した直前、ジュン君は「くそっ…!! 僕は、僕は何も…!!」と呟いています。それまでは人形師ローゼンを思い切り罵っていたのに、ここでジュン君の感情が急変するのです。この台詞の真意を察するに、槐の言葉を思い出したのではないかと思います。
槐「お前には分からないだろう、何も生み出す事の出来ないお前には」
つまり、ジュン君は、それまで「何もしてやらない人形師ローゼン」を罵っていたのですが、同じく「何もしてやれない自分」に気付いてしまったのです。その時、願う事と言えば…当然、旅立ったドールズを「元に戻す」ことでしょう。そしてその瞬間、やっと人形師ローゼンが姿を現したのは、月並みな表現ですが「ジュン君の心の波長が人形師ローゼンに同調した」からだと考えます。そしてこのとき画面がホワイトアウトしたのは、ジュン君と人形師ローゼンが1つになったことを現しているのだと思います。

・このように考えると、ジュン君の肉体なのに、見た目は人形師ローゼンのままなのが何とも不思議なのですが、原作で雛苺の体を奪った雪華綺晶も見た目が雪華綺晶のままなのと同じ原理が働いているものとすれば、苦しいながらも一応は納得出来ます。

・前回のコメントでDORAさんもご指摘のとおり、原作で人形師ローゼンは「サンジェルマン伯爵」や「カリオストロ伯爵」と呼ばれておりますが、彼らには不思議な錬金術を使ったとの言い伝えの他に、一種の不死伝説が残っています。他にも、以前に考察しましたとおり、薔薇乙女の鞄のエンブレムである薔薇十字は、薔薇十字団と、その創始者である錬金術師クリスチャン=ローゼンクロイツとを連想させます。さらに、真紅の愛読書「錬金術と無意識の心理学」は著者のユングが医師でもある錬金術パラケルススについて述べた本ですが、その他の錬金術解説本によると、このパラケルススこそが錬金術に新しい思想を導入した張本人らしいのです。
 それまでの錬金術は、物理化学現象のみを扱い、神の「完全性」を人工的に実現する意味で他の金属を完全なる金属=黄金に変換しようとしていました。しかし臨床医学に錬金術を積極的に取り入れたパラケルススは、錬金術で人間を「完全」にする事を考えました。この思想は、結果的に当時のキリスト教と対立してしまったため、受け入れられなかったらしいのですが、その後、クリスチャン=ローゼンクロイツが(実はローゼンクロイツは実在しなかったという説が有力ですので、その場合はこのキャラクターを生み出した人物が)パラケルススの思想に強い影響を受けて、薔薇十字団が設立されることになったそうです。
 神の如き完全なる人間。その実現を究極の目標の1つに掲げる錬金術。錬金術師でもあった人形師ローゼンが、「エーテルから解放されたアストラル」または「イデアのイリアステル」と呼んだ「究極の少女・アリス」に求めたのが、哲学者デカルトとして失った愛娘フランシーヌの面影であると同時に、完全なる人間だとしたら…。当然、自分自身も完全になることを考えるはずです。しかし、人形師ローゼンは7体のローゼンメイデンを作ってもアリスに届かず、しかも7体目の雪華綺晶を作る前に「幻」となってしまったのですから、自分自身を完全な人間にするなど出来たはずがありません。
 それなら、次善の策として、真紅が「観念は続き、魂は残るの」と言うように、不滅の魂を別の「器(=身体)」に移し続けることで擬似的に永遠の命を得て、研究を続けようとしたと考えられます。その為に必要となるのは他人の身体。ただし、人形師としての実力、例えば、ドールを作る器用さとか、ドレスを作るお裁縫の腕前とか、そしてなにより人形に対する愛情、などを持っている事が条件になるでしょう。ジュン君はこれらの条件を満たしていたからこそ、人形師ローゼンがその身体を使ったのでしょう。
 しかし、真紅は「時を越え、姿を変え、お父様はどの世界に存在する」と言いますが(トロイメント第8話「人形師」)、そんな都合の良い人間が頻繁に見つかるとは思えません。緊急事態(?)に備えて、予備の「器」を用意しておきたくなりますよね…??

 さて、ここでやっと槐の話に戻るのですが、人形師ローゼンと槐の外見が酷似している理由も説明出来ます。ここまでの仮定から推測されるのは、槐は人形師ローゼンのが「肉体」として使う目的で作られた等身大の人形である、と言う事です。
 しかし、槐は「自我」を持ってしまいました。これは人形師ローゼンにとって大いなる誤算だったことでしょう。結果的に、人形師ローゼンは槐の体を使えなくなってしまっているのですから。

 …もう1回くらい続きます♪
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コメント

今回もしつこくローゼンは~
まだしっかりと、新たな考えを纏めるに至っていない現況でも言えることだけを。

>しかし、槐は「自我」を持ってしまいました。これは人形師ローゼンにとって大いなる誤算だったことでしょう。結果的に、人形師ローゼンは槐の体を使えなくなってしまっているのですから。

 これは・・・ “完璧・自律駆動性”をあまりにも目指してしまった所以の結果的現象・・・ といいましょうか、確かに上手く、私の以前の「槐が人形なら、それを作った知識と技術を~」説への補足的論考ともなりうるのですが・・・ これは。
但しですねえ~・・・ また、「それこそ、何故意識(自立性)なぞを付加しようとしたのか?」という疑問が・・・(大量汗)

更に、
>(1)ジュン君「…他に道はある”…僕にも聞こえたよ」~
>(2)それなら「他に道はある…僕もそこで見ていたよ」と言った
  の箇所ですが、(2) の場合、文章が日本語として変ですし、実際使い辛い表現のようにも感じたのですが・・・。 (ローゼン氏の「他にも道はある」という台詞をジュン少年は“聞いている”わけですから) ここらへんは微妙な表現・・・というか、言葉のあや等もあって私の方が下らない勘違いをしているかもですが(汗汗)
更に、>苦しい解釈をするなら、ジュン君は、人形師ローゼンの声が聞こえるほど近くにいながら、目隠しをされていた事に~~半睡半覚状態だったと考えられるのです。
  という点についても同様ですが、日本語としては、同様の状況下にいる場合、“見る”という表現は通常敢えて省いて使われるのでは? と・・・(日本語学の専門家でもないヤツがこんな事言うのもなんなのですが)

又、ホラ、根本的に、最終の戦地・「薔薇園」は現実世界ではない、nのフィールド(?)≒精神世界(?) ですから・・・ 「(ジュン少年への)憑依の必要がある」という考えも疑問視されるべきかと。

そして、また更に議題が前後しますが、「予備の器」を考慮する場合、ラプラスの魔のもう一つの姿・「白崎」の存在とも何らかの関連性もありそうな気が・・・?????? あれが難しいんですよ。本来、ラプラスの魔が現実世界の方にまで来て活動できると仮定しても、あの、白崎からの変貌過程の様子は一体なんなのだ,と。

なにやら、反論ばかり並べているかのようですが、反論なる存在があってこそ、それを冷静に鑑みて一つの学説が確実に構築されていく訳ですので、どうかご容赦のほどを・・・

それでは・・・
すごいですね・・・・・見事な考察ですね。この理由なら全て納得いくと思います。やはり某錬金術マンガのようにローゼンは生き続けているんでしょうね・・・・・
やはり精神だけといっても、修理するなどの意志があるということは、やはり3秒前の白ではなくnのフィールドなのでしょうか・・・・・それとも今後、新たなるフィールドが・・・・・・・・
ずっと気になっているのですが、
やはりジュンくんは、“ローゼンが転生した姿”
なのでしょうか。

しかしそうだとすると…、ジュンくんは
アリスの誕生を求めていないようなので、
どうにも説明が付かなくなってしまいます。
もっとも、ラプラスらの発言から察するに、
アリスが誕生して初めて、ローゼンとして
覚醒する“手筈”になっているのかもですが。

原作での紙芝居は、ローゼンが演じていたのか、
あるいはラプラスなり、他の誰かがある意図の下に
ジュンくんの前世をなぞって見せていたのか…。

う~ん(-ω-)y-~~

しかし、アニメと原作とを抱き合わせで
考察するのは、少々キツイ気がしますね…。
銀とか蒼とかの境遇も、全然違いますし。
休みですから~(←何)
RM-Tの11・12話を改めて観てきました。
まず、槐が“扉”を開けて nのフィールド に行く時、誰が扉を開いたのか、というところが明確になっていません。槐が開けたのかもしれませんが、他の誰か(薔薇水晶またはラプラスの魔)が開けたかも定かではないので・・・。 (あと、同じく11話で、思いっきり普通にラプラスの魔があの姿のままで現実世界に顕現できてる所も引っかかるんだけど・・・)
 で、続いて12話の方に移りますが、
真紅を倒した後の薔薇水晶に対して悦に入り、槐が口にする台詞は
「RMより強い人形(これは薔薇水晶の台詞)」、「師を超えた」、「最高の人形が誕生する瞬間を見ていろ」
 ですが、それらの中でも、師匠への呼称が、ただ「ローゼン」となる時があります(これは長台詞の最後の方)。 本当に人形師・ローゼンに創られ、ある程度の自我を持ち、且つ洗脳を受けてもいる(見事に操り人形と化している) と仮定しても、ローゼンに対する呼び方が、“一纏めの長ゼリフの中で変化する”ような事例は非常に考え難いとも思います。 薔薇水晶に対する愛着はともかくとして・・・

 そして、ここからが肝心ですが、ジュン君は、一瞬とはいえ、6つのローザミスティカと共に現れるローゼンの姿を目視しています(もっといえば、その前に靴音を聞いて音のするほうを向いている)。 又、ローゼンと共にローザミスティカが6つ出て来ているということは・・・
この場に近いところ(世界?)で、槐と薔薇水晶が変換されて、薔薇水晶内部のローザミスティカがそのまま、半洗脳状態だった槐の人格を完全に乗っ取ったローゼンと共に“再登場”した,と考える事も出来ますね。

 ただし、ラプラスの魔による、あの「偽者云々」・「次の玩具が出るまで漂う~」というような台詞によって、結局再び、「槐=ローゼンの傀儡」説が崩される事になり・・・・・・

 また、“後にラプラスの魔がかつてローゼンの弟子であった”説の延長上には、ラプラスの魔(後にそれとなるもの)がローザミスティカまたはそれに順ずる物を完成させた、という考え方も存在するので、本当は、あのラプラスの魔の両掌に在った2つのローザミスティカ(またはそれに順ずる物)は蒼星石・雛苺のものではないという可能性もあるし・・・ ・・・ウウム、深い。 深過ぎる・・・。

・・・こんな所です・・・


しっかし、真紅も「抱いて頂戴」とは一体・・・ どんな発言をしとんのだwww
良い解釈ですね、弓月水晶さん。
ローゼンメイデンへの愛情が感じられます。

ジュンが人形師ローゼンと同じ魂を持っていることは、
ボクも、まず間違いないと思います。
(但し、同じ魂だからといって同一人物であるとは限りません)
ジュンはドールたちに、やたら好かれてるし、ローゼンクラスの神業を持
つ者にしか出来ないとされる、真紅の右腕の修理もやってのけてますしね。
今回の弓月水晶さんの見事な論考でボクのモヤモヤとしてた部分が、
かなりクリアになった気がします。本当によくお考えになったものです。

【結論】人形師ローゼンはジュンの「しゅごキャラ」なのだ!
(いや、独り言です)(笑)

ただ、やっぱり、槐人形仮説はちょっと恣意的に過ぎるかも…
槐は実は人形師ローゼンの息子、って可能性もあるんじゃないかな?
良く似てるのも親子ならば当然!(短絡的かしら?w)

ローゼンの弟子としての槐の捉え方にも、疑問が残ります。
自分が不滅(少なくとも精神が不滅)だと自覚しているローゼンが、
赤の他人を、弟子としてとるとは考えにくい。
自分は、やがて消えゆく存在であると思うからこそ、その技術と精神を
継承させる手段として、弟子をとるのが一般的だと思われます。
でも彼にはその必要がない… その秘術的な、生ける人形造りの秘法を、
伝授する必然性がないのです。

そんな意味でも、槐はローゼンの息子なんじゃないのかなぁ…
息子が父を超えようとして、過激な対抗意識を持つことは、
充分に考えられますよね。全くの他人が、師に憧れて弟子入りした
のであれば、師を敬うのが自然です。

薔薇水晶と薔薇乙女の闘いに、ローゼンが手を出そうとしなかったのも、
息子の行動を見守りたい気持ちがあったからなのではないかな…
そして、息子が父をまだ超えてはいないことを、悟らせようとしたのでは?
(う~ん、だけどこれもちょっとムリがあるかなぁ…)

…確かにトロイメント最終話は、まだまだ謎だらけで、
どう解釈すれば良いのか分からないことだらけですね。
全12話では全く足りなかったと、今更ながらに感じています…
(第3期があっても、収まりきれないと思われる広がりが
ローゼンメイデンの物語にはあります)

追伸;Verdazuri-Hgさん、……真紅の悪口言うな~w
うわ~すっごく納得出来ますね^^弓月水晶さんの考えは^^
ただ、ジュン君はただ眠らされていただけって可能性もあるにはあるがw
>槐は「自我」を持ってしまいました
これはたしかに誤算でしょうね^^けど優れた人形を作ろうとすると
どうしても自我を持つ物だと思います^^
優れた人形とは自分の考えで行動する人形でしょうから^^
あと真紅命さんの考えも良いなぁ^^
きょうらぷらすは
きょうらぷらすは弓月水晶と根拠注意しなかったー。
なおきのう、収録しなかったー。
実は弓月水晶で釜みたいな結晶された!

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