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「薔薇乙女7姉妹は日本で生まれた」仮説、その他

 「薔薇乙女研究掲示板」の[69]番の書き込みにて、絶望の片翼さんから大変興味深い研究テーマを頂きました。その答えを考え始めたら書きたいことがあまりに多くなってしまったので、誠に勝手ながらこちらの研究ブログで発表させて頂きます。皆様のご意見も頂けますと嬉しいです♪



1. ローゼンメイデンシリーズの名前は何故すべて漢字なのか。(全般)
2. ローゼンメイデンシリーズは何故日本語を話せるのか。

 まず、これは以前に和姫さんから頂いたヒントから考え始めたことなのですが、水銀燈、翠星石、蒼星石、真紅、の名前は音読みで、金糸雀、雛苺の名前は訓読み(金糸雀は厳密には外来語)、雪華綺晶と薔薇水晶はいわゆる湯桶(ゆとう)読み(=前半が訓読みで後半が音読み)です。したがって、漢字の名前ではありますが、中国語の流れではなく、あくまでも日本語の名前であることが分かります。
 次に、フランス人のオディール=フォッセーさんは、過去に日本に住んでいた経験から日本語が話せますが、しかし雛苺の名前はその祖母にして雛苺の元マスターであるコリンヌ=フォッセーさんから聞いて知ったはずです。したがって、子供の頃からフランスで生まれ育った、つまり日本語を知らないはずのコリンヌ=フォッセーさんが、「雛苺」と読んでいたことになります(もっとも、フランス語の発音では「イナイティゴ」などになるはずですが、そこはコリンヌさんが頑張ったのだと思いたいです)。
 この意味することは、「雛苺」の名前を付けたのはコリンヌ=フォッセーさんではないということです。普通に考えれば、人形に名前を付けたのは、生みの親である人形師ローゼンであって欲しいところです。人形師ローゼンらしき老人が、幼い日のジュン君に自分の過去らしき人形劇を見せる場面が原作のPhase 28にあり、トロイメントでもそれらしきシーンがありますが、とにかくその中で人形師ローゼンは過去にサンジェルマン伯爵やカリオストロ伯爵と呼ばれ、また、ローゼンクロイツやデカルトとしても生きたであろうことを過去に考察させて頂きました。これらの人物はいずれもヨーロッパの人なのに、薔薇乙女たちにつけられた名前は何故、日本語なのか。
 ここで、“Rozen”と書いて「薔薇(の)」を意味しさらに「ローゼン」と発音する言語が(私の調査した限り)唯一オランダ語だけであることに注目します。オランダと言えば、江戸時代に長崎の出島を通じて日本とヨーロッパとの間で貿易を行った唯一の国です。この鎖国政策は1854年ごろまで続いたらしいので(すいません、歴史は苦手で…)サンジェルマン伯爵やカリオストロ伯爵が活躍したフランス革命(1789年)の時代より後まで続いたことになります。すると、こんな仮説を立てたくなってきます。即ち、人形師ローゼンは、フランス革命の後、オランダ人として日本に渡った、と。複数の時代を複数の人物として生き続けているのですから、カリオストロ伯爵として1795年に獄死(これはローゼンメイデンの物語の中ではなく、実際の歴史上の出来事です)した後、別の人間の人生を歩んだ可能性は高いのです。
 この仮説なら、ローゼンメイデンシリーズのドール達が、日本語の名前を付けられ、そしてさらに日本語を話せることをも説明出来ます。つまり、人形師ローゼンは日本国内で7体の姉妹を生み出したのです。というのは、「水銀燈」という名前の元ネタであろう照明器具の「水銀灯」は1901年に発明された(歴史上の事実)ことから、第1ドール水銀燈はその後に名付けられたはずであり、名付けられたのは生み出されるのと同時だと思われるからです。アリスゲームが日本で行われているのも、つまり今回7体の姉妹全員が日本国内で目覚めたという事実も、実は自然な事だと言えます。
 逆に、雛苺が1940年頃(=南フランスをドイツ軍航空機が攻撃した頃)にフランスに渡った事の方が不思議と言えますが、それは日本という異国で生きている珍しい人形を見つけた誰かが、裕福な家庭の娘・コリンヌ=フォッセーに贈ったという事なのでしょう。また、真紅がイギリス流の紅茶にこだわったりドイツ語を読んだりするのも、雛苺と同じような運命を辿ったからかも知れませんね。



3. 真紅だけ何故“トイレ”を知らなかったのか。

 真紅はトイレの概念は知っていましたが(ジュン君の説明に赤面したので)、しかし現代日本の洋式トイレの形状は知りませんでした。したがって、真紅は和式トイレ(もしくは汲み取り式?)しか真紅は知らなかったのかも知れません。それ以前に、常識的に考えて、ローゼンメイデンに限らず、ドールをトイレの中にまで連れて行くマスターはいませんよね♪
 その一方で雛苺にトイレの知識があったのは、苺大福をおなかいっぱい食べた雛苺を心配して巴ちゃんがトイレに連れて行ったのではないかと思います。



4. 水銀燈は何故スィドリーム、レンピカなしで夢の中へ入れるのか。

 水銀燈が人間の夢の中に入れたのは、蒼星石が開きっぱなしにしていた夢の扉を通ったから(原作のPhase 15、第1期アニメ第9話「檻」)だと理解しています。
 また、トロイメント第6話「天使」と第9話「戒」でも水銀燈は真紅の夢の中に侵入しましたが、しかし薔薇乙女の場合は夢の中というよりもドールのフィールドの中であって、特にスィドリームやレンピカの能力を必要としないのではないかと理解しています。



5. 薔薇水晶はどうして動けていたのか。

 そろそろネタバレも大丈夫だと思うのですが、トロイメント最終話で薔薇水晶は実はローゼンメイデンのドールではなく、ローザミスティカも所有していなかったことが明かされました。では、ローザミスティカを持たない薔薇水晶が動く理由はというと、松尾監督はメガミマガジン2006年3月号のインタビューで、「薔薇水晶が好き!という僕の気持ちで」と発言していますが、これが監督の本心だとは到底考えられませんので、私は独自に次のような解釈をしています。
 トロイメント第8話「人形師」にて、人形にかたどった粘土(?)を「ビスクファイアー」の釜に入れるときに、もう一つ、謎の結晶体を設置しています。この結晶体は、トロイメント第1話「薔薇水晶」の冒頭、真紅誕生の場面で、より大きいものが一瞬だけ画面に映ります。これこそが、アニメ版のローザミスティカの「元」だと考えることが出来ると思います。色が茶色っぽいのは、命または魂がこめられて輝く前の色なのでしょうか?
 その場合、薔薇水晶はローザミスティカを実は持ってはいるのですが、しかしその形状が本物のローゼンメイデンシリーズのドールズとは違って、ボディー全体に溶け込んでいる、との解釈が可能ではないかと勝手に考えています。



 絶望の片翼さんがおっしゃるとおり、「こんなこと気にしてたらアニメなんて見れない」のですが、薔薇乙女研究家を自称する私は、こんなことばっかり気にして毎日を生きています♪(真似しちゃダメですよ、ホント)
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コメント

少しだけ・・・

全部に対しての回答ではありません、前もって言っておきます。 念の為。

1. の、漢字名の件については、確かにオディールさんが「ひないちご」と発音していますが、
「それならば、何故ドイツ語での表記がアニメの方には付いているんだ!?」
というツッコミが・・・ というか、自分がまずそういう疑問を抱きます。彼女が、“あくまでも日本式に合わせて言った”のであれば、少しは納得できますが・・・いずれにしても、やはり「日本でRMシリーズが生まれた」と考えるのは、かなり無謀です。 強いて言えば、
 「鬼神の力を持つ壬生一族に、ローゼン氏が戦闘人形の作り方を教わった」とか・・・(ムチャクチャやなw)

あくまでも、ドールたちが、コンピューター式に言えば、「日本では、この言い方の名前になるんだよ」と、プログラムされた(あらかじめ教わった) というのではなかろうかと思います。
2. の、日本語を喋る件についても、ほぼ同様のことで、多分予め“(ドイツ語などと同様に)プログラミングされている”のではないかと。

3. の、真紅がトイレを知らない件については、
>それ以前に、常識的に考えて、ローゼンメイデンに限らず、ドールをトイレの中にまで連れて行くマスターはいませんよね♪
という、弓月水晶 さんの考えと全く同じ考えです。

  ひとまずは、これだけを・・・
ボクも役に立たない事wを、あれこれ考えたりするのは、大好きなのですが、
弓月水晶さんには、あっさりシャッポを脱ぐですぅ(笑)。
とりわけ、点と点を線で結ぶそのアイデアには、唖然とさえしてしまいますw

本当に、ローゼンメイデンは、僕らの想像力をかき立ててくれますよね。
それだけ、この作品に魅力的な奥行きがある、って事なんでしょうか。

以前、"月刊ぱふ" の、ロングインタビューで
PEACH-PIT先生は「ネーミングは苦手」って仰ってましたが、
全然、そんなことないですよね、最高のセンスですよね。
特に、薔薇乙女の名前を外国語名ではなく、和名にした事には、
才気を感じます。何故かドールズには和名がよく馴染みます。
(並の作家なら、ゴスロリドールに和名をつけることには、
きっと抵抗感を持ってしまい、外国名にしてしまった事でしょう)

そんなわけで、薔薇乙女たちの名前が漢字なのは、
作者のセンスが最高に素敵だったから、そして弓月水晶さんと同じく、
ローザミスティカが日本的な繊細さを持つ魂だから、と考えます。

それと、真紅のトイレの件なんですが、本来洋式トイレは、便座だけで、
いわゆる "フタ" はなかったと、どこかで聞いた記憶があります。
(それを根拠に、日本のアパートでフタなしトイレを設置したところ、
手抜きだということで、住民が裁判を起こしたそうですw)

ですから、真紅の知っていたトイレは、フタなしトイレだけなのかも…
ジュンの家では、その上、フタにテーブルクロスのような、きれいなカバー
まで着けてあったので、真紅がテーブルと間違えたのも無理ありません。
(隣で真紅も、そうだと頷いていますw)
Verdazuri-Hgさん、
>ドイツ語での表記
しまった…っ!! その要素を完全に忘れていました。
言い訳しますと、薔薇乙女同士が再会しても、全て日本語で会話する、というのが、第1の母国語が日本語であることの証明のように感じているのです。トロイメント第6話「天使」では、約67年前に真紅と水銀燈が闘った舞台がドイツっぽいのですが、その次に再会したのが桜田家の鏡の部屋でなら、そこが日本であろうとそこに日本人のジュン君がいようと、お互いの意思の疎通が最も確実な、第1の母国語で喋ったと思うのです。
そうすると、あのドイツ語名は何なのか? ということになるのですが、そちらの方が実は日本語からの翻訳、ということになってしまいますね~(いや、アニメ製作時はもちろんそうなのですが、物語の中の設定としても)。
>「日本でRMシリーズが生まれた」と考えるのは、かなり無謀
私も本当はそう思います。やはり、アンティークドールというのはヨーロッパ文化の集大成といった趣がありますから♪ でも、ジュン君が小さい頃に出会った人形劇のおじいさんが人形師ローゼンだとしたら、どのタイミングで来日したかが気になるんですよね~。
>多分予め“(ドイツ語などと同様に)プログラミングされている”
確かに、そう考えた方が自然なのですが…私は子供の頃から語学で苦労を強いられたために、そう簡単に外国語を話せるようになられては困ってしまうというか嫉妬してしまうというか許せないというか(暗い人)、そういう可能性を無意識のうちに除外していたようです。いけませんねぇ。

真紅命さん、
>点と点を線で結ぶそのアイデアには、唖然と
ありがとうございます、しかし実際にはこじつけっぽい論理展開が多いです♪
>この作品に魅力的な奥行きがある
本当に、おっしゃるとおりです。以前は、「シャーロキアン」と呼ばれるシャーロック=ホームズ研究家の方々を馬鹿にしていたのですが、今では彼らの気持ちも良く分かる気がしますww
>本来洋式トイレは、便座だけで、いわゆる "フタ" はなかった
そう言えば、海外ではフタの無いトイレをよく見かけました。私も手抜きだと思ってました~♪
>(隣で真紅も、そうだと頷いていますw)
私の元にもミニドール真紅が届きました♪
前後の脈絡から離れてしまうかもしれませんし、的外れであったらすいません。もちろん、否定的に述べているわけではありません。

名称の表記としての由来などからすれば、たしかに日本かもしれません。
ただ、名前の元になっているモノ(象徴しているものも含む)から派生的に考えると、より日本に深い関わりがある日本固有のモノを名称として付けるべきだったのではないでしょうか?
例えば、今の季節、桜(ソメイヨシノ)が咲いていますよね。桜の詳細を見ると、科属名:バラ科サクラ属、原産地:日本です(桜もバラの一種なのですね)。極端な話、“桜乙女”でも良かったわけで。そして、18世紀(1789年、1795年)と20世紀(1901)との間の出来事として、少なくともシーボルト事件(1828年)があります。ドイツ人のシーボルトは、地図の持ち出しは失敗しましたが、日本の博物学的な情報(動・植物など)を事件以前に持ち帰っていますから、日本固有のそれらについては、場合によっては知っていたかもしれません。余談ですが、シーボルトは、医師として来日していますが、動・植物に関する情報を収集していました。
シーボルトに関する詳細情報は、
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2000Siebold/05/0500.html

しかし、実際には、日本固有のモノの名前にはなっていません。あえてそうしたのかどうかや、日本語の表記などについてはよく分かりません。私としては、別の視点から見て、日本語表記と日本生まれ・日本語会話は別ものと考えた方がいいのかもしれないとも思います。つまり、日本にこだわるのなら、日本固有のモノの名前ではなく、別なのだろうかと。

ちなみに、イチゴに関しては、18世紀中頃にオランダで、北アメリカ原産のバージニアイチゴと南アメリカ原産のチリイチゴが交配されて生まれたイチゴがルーツで、日本にやってきた最初のイチゴ(和名:オランダイチゴ)のは、江戸時代末期(1830~40年)で、オランダ経由で長崎にもたらされ、観賞用として普及したと言われています。現在のように食用としてのイチゴは、1880年以降フランス、イギリス、アメリカなどから入ってきたものが品種改良されたそうです。
また、バラに関しては、原産地は全世界となっていますし、金糸雀に関しては、その名の通りカナリア諸島です。

別件で特質すべきと考えたことは、少しおふざけになってしまいますが、第1に、薔薇乙女としての植物=薔薇が、観賞用であることです。なぜ、花を付ける野菜や果実などの食用植物(100歩譲って、この際最初のイチゴ=観賞用として)ではなかったのか? 第2に、他の観賞用植物でも良かったのではなどという疑問も後から出てきました。つまり、例えば、梨乙女や林檎乙女、百合乙女や牡丹乙女などではないということです(笑)。例示については、具体的根拠や理由はありません。すいません。
私として、不勉強なこともあると思います。そして、文章が整っていなくて、申し訳ありません。

さらに、トイレについての件を含めると、ドールたちがフランス革命以前の様式の邸宅に住んでいたとすれば、当然だと思います。弓月水晶さんのおっしゃるように、雛苺も最初は知らなかったと思います。排泄(汚くてすいません)の意味は知っていても、トイレ施設はありませんから。日本には、少なくとも戦国時代にはあったわけ(武田信玄の6畳敷のトイレは有名、一般的には江戸時代?)ですから、この意味でも日本生まれというのはどうかと・・・
もう1件、思い出したことがあります。
ヒントは、“三秒ルール”でした。
ウェブラジオで、ジュンが床に落ちたスコーンを拾い上げて食べた時、床に落ちたものを食べるなんて不潔と真紅が言っていたアバンストーリー。
つまり、ドールたち(少なくとも真紅の)いた文化圏は土足文化圏=欧州、それに対して日本は座敷文化圏です。そして、文化圏の相違は、習慣に現れると考えられます。現にドールたちはジュンの家で靴を履いたままです(もちろん、人形だからとも考えられますが)。あわせて、不潔なのは、トイレがなかった時代の名残だとも考えられます。これも余談になるのですが、ハイヒールの誕生は、オマルの汚物を窓から外へ放り出していたために、女性のドレスを汚さないためだったとも言われています。そんな不潔な床や地面などに落ちたものを食べるなんて真紅にしてみれば、信じられないことだったのだと。
弓月水晶さんに、反論した形になってしまってすいません。私としては、反論的な書き方になってしまいましたが、プロセスとしての部分を純粋に述べたかっただけで、こんなのどうですかと述べてみたかっただけです。お気を悪くされてしまったらすいません。
有閑人さん、
ご無沙汰してました~♪ 引越しの後、やっとネットに復帰出来ました。
いや~~、凄い情報量です!! ここまで深く考えてはいませんでした。尊敬してしまいます~♪
>お気を悪く
とんでもございません~、自分の知らないことや自分と違う考え方を教えて頂けるのはむしろ快感です!! これからも宜しくお願いします~♪

詳しい内容については…すいません、もう少し考える時間を下さい(汗)
私はどうも原作の設定に偏り過ぎているようですね~、アニメ版(ドラマCD含む)の設定も見直して来ます。

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