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ローゼンメイデン・トロイメント最終話「少女」ネタバレ感想

 昨夜は、最終話のあまりのショックと情報量に思考回路が止まってしまい、要するにそのまま寝てしまったので、今更ながら感想など。ただ、書きたいことが多すぎて、まだまだ書き足りない上に読み辛くなってしまいました。当然ながら、この先は完全ネタバレです…。
 今度ばかりは、最終話をご覧になる前にこの先を読まれると、本当に後悔されると思います。と言いつつ公開するのですが(なんてヤツ)。
 ローゼンメイデン・トロイメント最終話「少女」で何が一番驚いたかって、薔薇水晶が!! ローゼンメイデンのドールではなかったんですよ!! ラプラスの魔曰く「イツワリ」なんですよ!! そんな、いくらなんでも、それは反則でしょ…。

 もちろん、ちゃんと布石は打ってあったんです。私の脳裏に「まさかね~」と疑念がよぎった程に。第7話「茶会」で、ラプラスの魔がジュン君と巴ちゃんをドールショップの奥に招き入れて、槐が「人形に命を吹き込む瞬間」を見せる場面です。このときのドールは、一体どういう原理で動き出したのでしょうか? 単なるゼンマイ仕掛け? しかしもしその程度の子供だましだったなら、白崎は中学生にもなった二人に仰々しく見せたりするでしょうか? 特に、ローゼンメイデンのことを良く知る二人に。

 本家ローゼンメイデンシリーズのドールにとってはローザミスティカこそがその命であり魂であると説明されていますが、槐にローザミスティカが造れたとはとても考えられません。薔薇水晶が最期を迎えた後に解放されたローザミスティカは、ビデオのコマ送りで何度数えてもローゼンメイデンから奪った6個だけ、つまり薔薇水晶自身はローザミスティカすら持っていなかったのです!! 見方を変えれば、ローザミスティカ無しで薔薇水晶を造り上げた槐は、この時点で師匠のローゼンを超えているような気がするのですが。

 槐はジュン君の質問に対してローゼンを代弁したり、ローゼンと呼ばれても無視したりと色々期待させておきながら、その正体はローゼンの弟子でした。槐の目的は、人形師としての師匠であるローゼンを超えること。その証明手段は、ローゼンメイデンシリーズのどのドールよりも「強い」人形を作ること。ここで「物理的な強さ」を競おうとするあたり、槐の幼児性が表れていますよね。

 そのために、槐はローゼンメイデンシリーズの第7ドールを模した「薔薇水晶」を造り、彼女を通じて「アリスゲーム」の名において他の6体のドールズを強制的に参戦させました。自分の作品(言うなれば「エンジュメイデン(仮)」でしょうか)と、師匠であるローゼンの作品(ローゼンメイデン)のどちらが強いのか。薔薇水晶の1体だけで、ローゼンメイデンシリーズ6体に挑んだのは、なかなか見上げた自信家に見えて、実はその中からわざわざ水銀燈を復活させ、今にも死にそうなマスター(メグ)という人質を取った上で薔薇水晶に協力させ、他の5体に敵対させたのですから、正々堂々と闘う覚悟などこれっぽっちも認められないのです。

 すると、「薔薇水晶」という名前にもこんな仮説が立てられます。これはローゼンメイデンシリーズの第7ドールとは別に、槐が独自に考えた名前ではないかと。師匠・ローゼンの最高傑作であろう、「ローゼンメイデン」(=薔薇乙女)と「ローザミスティカ」(=神秘的な結晶体)。これらに対する憧憬の念と対抗意識とが、「薔薇」と「水晶」というの二つの単語に凝縮されているように見えるからです。本物の第7ドールの名前が薔薇水晶でないとしたら、早速、数日後に発売されるバーズ3月号で明らかになる可能性がありますよね。

 では、薔薇水晶は何故「ローゼンメイデンの第7ドール」を名乗ったのでしょうか。彼女は自分がローゼンメイデンではないことを、少なくとも真紅を倒したときには知っていました。「これで、ローゼンメイデンよりも強い人形になったのですね?」と発言しているからです。自然に考えると、「アリスゲーム」という大義名分の元に他の6体を参戦させるために、槐が嘘をつかせた、ということになるのでしょう。

 このことは、薔薇水晶のデザインからも伺えます。薔薇水晶の眼帯の下には、驚いたことに(私なんか心底驚きましたとも)ちゃんと左眼があったのです。つまり、槐は自らの人形を不完全な隻眼にする覚悟は無くとも、本物の第7ドールに似せたかったのに、実物に関する知識と記憶が曖昧だったために、開いている目の左右を間違えたのでしょう。それでも同じように本人に会ったことの無かった6体の薔薇乙女たちはすっかり騙されたのですから、偽装工作はそれで十分だったのです。

 一方、薔薇水晶自身の目的は、一つ目には自分にとっての「お父様」である槐の為に、ローゼンメイデンシリーズの第1~第6ドールズとのバトルロイヤルに勝利すること、そして、二つ目には、特に真紅に勝利することでした。その理由は、槐が2度も「美しい」と誉めるように真紅を気に入っていたために、薔薇水晶が感じた「嫉妬」だと考えられます。なんとも乙女な、そして子供っぽい動機ですが、その為に自分と同じ「生きた人形」を殺して回るというのは、やはり「お父様」である槐の残酷さを受け継いでしまったからでしょうか。薔薇水晶がローザミスティカに対してのみ執着し、アリスの座やお父様との再会を特に願っていないように見えたのは、常に槐と共にあることで満ち足りていたからなのでしょう。真紅への対抗心は燃やしながらも。

 第1期の「真紅対水銀燈」という単純明快な構図と異なり、トロイメントの「悪役」は次のような3層構造になっています。
1. 直接的には、偽のアリスゲームで6体の薔薇乙女たちを全滅させた薔薇水晶。
2. その薔薇水晶を操って、自己満足と名誉欲の為に薔薇乙女たちを犠牲にした槐。
3. そしてその全てを知りながら、止めるどころか自分好みに干渉しながら見物していたラプラスの魔。
さらに6体の薔薇乙女も決して一枚岩ではなく、それぞれの理想や目的意識に沿ってバラバラに行動した結果が、蒼星石と雛苺の確定された「旅立ち」になってしまった訳ですね。

 これではもはやどこに「正義」があるのかも明確とは言い難いのですが、結局は「アリスゲーム」をローゼンメイデンの宿命として受け入れた上で非情なまでに合理的に行動し続ける水銀燈と、その宿命に抗い続ける真紅との対決が、ドールショップ3人衆の乱入によって再燃したのがトロイメントの物語の根幹に当たる気がします。

 トロイメントの裏テーマは、原作との擦り合わせではないかと勘繰っています。水銀燈を復活させ、蒼星石を「旅立たせ」、ラプラスの魔と本物の第7ドールを登場させ、ジュン君はまだ復学しない…。すると、残る「雛苺の旅立ち」が心配でなりません。バーズ3月号以降で、第7ドールに体を奪われてしまうのか、真紅は間に合わないのか、巴ちゃんは涙に伏してしまうのか…。反対に、アニメ版が第3期につなげる用意があることは良く分かった気がします。ということは、私の散財も続くということですね~♪
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コメント

自称「人生の落伍者」なアホザル、登場す


ええ、何とでも言って下さい、そんなタイトルでいいんです(爆)。気持ちが、もう本当に、落ち着けなくなっちゃってましたから・・・
 もう、前のあのコメントは、十分すぎる程ネタバレ起こしてるというのに・・・

というわけで、「“感想文”の感想」を。
始めの2段は軽く飛ばして(前の記事へのコメント内容で十分なはずですから)、3・4段目へ。「槐が師匠を目指し、超えようとする」ことについて。 幼児性とかいうものとは全く別のものじゃないでしょうか? 要は、ローゼンメイデンシリーズ自体が既に戦闘能力を有しているというのに(水銀燈・金糸雀・真紅の3体(←アニメ版のカナはまだ見てないとゆーのに・・・;;)。次いで蒼星石、そして翠星石が続いて・・・ おや?)、逆に、戦闘能力の高くないドールを創り出そうという発想をするというのは・・・ と、(自分の考えでは)疑念が沸くので。  それに、経営者や管理者ではない一介の職人の発想なんて、寧ろそんなものでいいんです。・・・随分乱暴な意見かもしれませんが、それが自分の考えです。 で、何となく nのフィールド や現実世界との往来の方法(メカニズムの違いであろうこと)に関しても見当の付いた点が・・・

・・・次の段は・・・ ちょいと、パスさせて・・・(汗)ただ、以前にも出たアニメ第1話のサブタイトル(ドイツ語)表記の話題とかなり近いものがあるかと(「エンジュメイデン(仮)」という箇所について)。

次の段も、2段まとめて・・・。 自分が槐の立場なら確かに別の名前を考えるでしょう。しかし、「薔薇水晶」という名は、本来の第7ドールの名をそのままパクッたという可能性もかなり高いと推測しています。(ただ、「Rozenkristall」のサブタイトルを根拠とすると、結局、ドイツ語式の「Rose~」とならず、人名が充てられているから槐が自分で考え出した・・・ え? 待てよ、すると、そうなると・・・別に師匠を超える気はなく、ずっと師匠に対する憧憬や畏怖の念を持ち続けていたいと槐が考えていたことになってしまうではないか!!!)  ・・・「対抗意識で持って、わざと隻眼の位置を違えた」という解釈の可能性は、“推して知るべし”と。
   暫く流して
「残酷さ」を受け継ぐとかいうのは・・・そういう行動は、特に「残酷」とかいうよりも、「単なる自分勝手さ」というやつだと自分では捕らえています(前述の、“職人なるものの考え方はそんなもんでいい”より)。 満ち足りていたんだろうな~(←ヲイ)

  で、また流して

漫画「るろうに剣心」で、自分は「正義って何なんだ」ということを、弥彦君と剣心とのやりとりから学んだつもりなので・・・ 「正義なんてもん、本当はどこにもねえ!」という、また別の作品からの台詞のパクりネタをば・・・
 えっ?本物の第7ドール!!???

・・・それでは、失礼しました。
(気に食わなかったら、管理者権限で削除しちゃってくれても結構です)
はあ、最初からこちらに書き込めば、問題なかった訳ですね…

本当にごめんなさい、謝文は、行きがかり上、
同じ場所に書き込んでしまいました… 平にご容赦を~

PS;いつもながら、深い洞察力のある丹念な考察ですね、
かつ軽妙な持ち味もあり、魅力的な論考です。
同じく鋭い論客Verdazuri-Hgさんが、ここをお気に入りなのも、
よく分かるような気がします。(返すがえすもゴメンナサイ、うぅ…)
あ~…私も、見ていたのに、うっかりしてました…。同罪です。
Verdazuri-Hgさん、その他ご覧の方々、申し訳ありませんでした。
ただ、真紅命さんの名誉の為に申し上げますと、
真紅命さんが書き込みされた時点では、まだ私のネタバレ感想はアップしていなかったのです。
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